やましろ健康医療生協

健康あれこれ

 これだけは知っておこう 2001年度やましろ医療生協ニュース掲載

熱中症〜その1〜

読んで字のとおり「熱にはいる」

 熱中症は、熱波により主に高齢者に起こるもの、子どもが高温環境に放置されて起こるもの、高温環境での労働やスポーツで起こるものなどがあります。

軽度障害

 運動中に多量の汗をかいて、水のみを補給したときに起こりやすいとされています。

 脈拍が速く弱い状態になる、呼吸回数の増加、顔色が悪くなる、唇がしびれる、めまい、失神などをおこします。長時間、直射日光の下で動き回っていると、発汗による脱水と末梢血管の拡張が起こります。そうすると、相対的に全身への循環血液量が減少し、めまい、失神などが起こる日射病が発症します。日射病も熱失神のカテゴリーに入るものと思います。涼しい所に運び、衣服をゆるめ、安静に寝かせ、水分を補給すれば通常は回復するとされています。

中等度(熱疲労)

 発汗があり、体温上昇もわずかであるものをいいます。脱水と塩分不足によっておこるもので、全身倦怠感、脱力感、めまい、吐き気、嘔吐、頭痛などの症状があらわれ、発汗が多く、血圧の低下、脈 拍、皮膚の蒼白が起こります。処置としては軽度と同様で回復するとされています。

高度障害

 体温上昇が高度で、発汗がみられず、全身の臓器の障害を伴う熱射病を言います。異常な体温の上昇、意識障害、吐き気、めまい、ショック症状などを示します。

 冷却をしつつも救急車を呼んで、病院へ運ばなくてはなりません。

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熱中症〜その2〜

熱中症の予防

暑さに徐々に馴らしていく

 熱中症は、7月下旬から8月上旬の梅雨明け直後に特に多く、また、夏季以外でも急に暑くなったときなどにも起こります。これは、体が暑熱環境や、体の発熱に馴れていないためで、急に暑くなったときなどは作業を軽くおさえ、体を暑さに少しずつ馴らしていく必要があります。

個人それぞれの条件を考慮する

 下痢、発熱、疲労などで体調の悪い人は、暑い中で運動してはいけません。また、体力の低い人、肥満、暑さに馴れていない人は作業を軽減し、作業中は特に注意をする必要があります。

服装に気をつける

 服装は軽装として暑さ寒さにあわせ、吸湿性や通気性のよい素材で、色合いも熱を吸収しないもの(白系統の色)にすると良いでしょう。直射日光は帽子で防ぐようにしてください。

 例えば、暑い場合は、白いメッシュ状に織り込んであり、速乾性の素材の半袖シャツに、短パンというような服装です。

具合が悪くなった場合には、早めに作業を中止して、必要な手当てをします

 少しでもおかしいと判断したら、涼しいところで休憩し、水分補給をして下さい。

水分補給の考え方

 あまり感じることができないと思いますが、普通の生活を送っていても、寝ているだけでも汗≠ヘかいています。それが作業時となると、とても多くの量の汗をかくことになります。汗をかくということは、体の中から水分を外へ出してしまうということです。出してしまったら(汗をかいてしまったら)、補わないと(食事や飲み物をとらないと)体の調子は悪くなります。悪くなった状態を脱水といいますが、この脱水した状態は、体の不調を起こすだけでなく、危険な症状を起こす原因となります。ただ、水だけをとっても、吸収のスピードがあまりよくないため、脱水からの回復があまり早くありません。また、汗をなめると少しだけしょっぱいものです。これは、汗の中に塩分が含まれているからですが、水分と同様、塩分も一緒に外に出されてしまっている、ということを表しています。(個人差や環境条件による差があります)。よって、水分を補給するときには、一緒に塩分を摂ることが大切なこととなります。塩分だけではのみにくいため、薄い塩水に糖分(砂糖など)を混ぜることによって、成分のバランスをうまく調整して、おいしくて飲みやすく作ってあるのがスポーツ・ドリンクです。そして、糖分を一緒にとることによって、エネルギー不足を補うことができます。

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疲労

 健康づくりの三本柱は運動・栄養・休養だといわれています。しかし、休養は運動や栄養ほど注目されていません。睡眠をとることが休養だとか、元気で働いていれば特に休養を考えなくても問題ないというような見方があります。しかし、睡眠を十分とるだけでは必要で十分な休養とはいえません。いくら働けていても休養を軽視すると、過労死に代表される働きすぎの健康障害や、様々なストレス性疾患をもたらします。

身体の疲れ

 「疲労」は自覚的な疲労感の増大と、それを無視してさらに仕事を続けたときの「へばり」として現れます。「慢性疲労」は連日にわたって蓄積した疲労であり、慢性的に疲れやすくなっている状態です。筋肉痛や眼精疲労などの局所症状が前面に出こともありますが、一般には疲労症状が徐々に強くなり、うつ状態、しらけ、気落ち、困惑、不安、不眠など様々な症状を伴います。これらのことは休息が必要なことを警告してくれる信号として大切な役割があります。

疲れを回復させるために

 まとめて週末に疲労を解消しようとするのは好ましくありません。休日や休暇は、疲労回復以外に生活の質の向上や人間的成長という目的があり、疲れをとるためにそれらが妨げられるべきではありません。日常の中でじょうずに気分の転換をはかり「その日の疲れはその日のうちに」解消することを心掛けましょう。最も効果的な疲労対策は十分な休養と栄養補給です。しかし、ただ、食べて寝るだけでは疲労回復になりません。多くの場合、身体を軽く動かしたり、ストレッチ体操が効果的です。時には時間をさいて、森林浴やハイキングを楽しむのも、気分転換、疲労対策として有効です。また、入浴は皮膚の働きである体温調節が活発になり、気分も爽快になって疲労感も取れます。入浴の仕方によってはその効果はさらに大きくなります。熱い湯は、血圧の上昇と末梢血管の収縮によって心臓に負担をかけるので、疲労回復には不向きです。ぬるめの湯に、胸までゆっくりとつかる方が、鎮静作用があり、血圧もさがります。

心の疲れ

 ストレスがたまると心身にさまざまな影響が現れてきます。しかし、ストレスを受けても上手に解消できれば、それほど問題は起こりません。ストレスはため込まないようにすることが大切なのです。

ストレスを解消するために

 規則正しい生活を送る・打ち込める趣味をもつ・スポーツで汗を流す・気分の切り替えを早くする・疲れを感じたら思い切って休養・家族や友人と話す機会をもつ・自然と接する機会をもつ・など自分にあった解消法を普段から身につけておきましょう。

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寝たきり〜その1〜

寝たきりになる原因

寝たきりはつくられています

 寝たきりになってしまうのには、どんな原因があるのでしょう。ひとつには老化などによる体力の低下、転倒による骨折、病気やケガの後遺症によるマヒなどがきっかけとなり、寝ついたままベッドから離れられなくなることがあります。そしてもうひとつには、病気やケガが回復して病院や施設などを退院後、自宅に戻ってから寝たきりになってしまうことがあります。実は、このように本来なら動ける能力を持っている人が、いつのまにか寝たきりになってしまう場合が多いのです。そのため、寝たきりになる原因のほとんどは、『つくられている』とも言われています。

動かないでいると

 私たちは動いて生活することで、からだのさまざまな機能を維持しています。からだを動かさないでいると、動かないことによりからだにはさまざまな弊害が出てきます。このようにからだに起こる弊害を「廃用症候群」といいます。廃用症候群を起こさないためには、予防がもっとも大切です。予防とは少しでも動いて生活することです。

体に起こるさまざまな廃用症候群

〔1〕寝たきりでいると脳に出入りする刺激が少なくなり、あまりものを考えなくなります。そうすると、精神機能が低下したり、痴呆症状が始まりやすくなります。

〔2〕心肺機能が低下し、上体や頭を起こしただけで立ちくらみや、めまいがするようになります(起立性底血圧)。

〔3〕肺機能の低下や、消化器・排泄機能など、内臓機能の低下が起こりやすくなります。また、便秘や下痢も起こしやすくなります。

〔4〕からだ全体の筋力やバランス機能の低下が起こります。

〔5〕関節がかたまりやすくなります(拘縮)。ひざや足首の関節がかたまると、立つことや歩くことが困難になります。手や腕などの関節がかたまると、食事や着がえなどに不自由が生じ、日常生活の自立が妨げられるだけではなく、介護の負担も大きくなります。

〔6〕骨をかたく丈夫に保つためには、骨に適切な力がかかっていることが必要です。寝ている状態が続くと、骨に適度な力がかからずに骨がもろくなってしまいます。カルシウムの補充だけでは予防できません。

〔7〕からだの新陳代謝が低下し、寝ていることによりずっと同じところが圧迫されて褥創(床ずれ)が起こりやすくなります。

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寝たきり〜その2〜

寝たきりを防ぐための運動とは

運動には

  • 起きる・立つといった動作とそのために必要な筋力アップ
  • 関節がかたくなるのを予防・改善する

の二種類があります。

 ひとつは寝がえる、起きあがる、座る、立つなどといったことの訓練や、それらの動作や動きのために必要な筋力をつける運動です。

 もうひとつは、関節がかたくなったり(拘縮)、筋が短縮することを予防・改善する運動です。マヒなどの障害があると、座る、立つという動作はできても、動かさない関節があるために、立ち方や歩き方がアンバランスになってしまいます。関節は動かさないとかたくなってしまうので、自分の動く方の手で動かない部分を動かしたり、介助者に動かしてもらう運動を積極的におこなう必要があるのです。

運動の三つの目的と生活への意欲

 運動の目的には次三つがあります。

  1. できなかった(使わなかった)機能を使えるようにすること
  2. 今できている機能を維持すること
  3. できている機能をもう一歩進めようとすること

 特に「今できている機能を維持すること」が大切です。生活の中に運動を取り入れることで、寝たきりになることなく今までの日常生活を維持していくことも、もう一度築きなおすこともできます。

 また、運動を続けるとからだの機能が改善されるだけではなく、思わぬ利点もあります。手をとって一緒に運動をすれば、手のぬくもりが伝わります。その時、家族の近況や天気のことでもおしゃべりしながら運動をすれば、コミュニケーションをとることができます。家族の絆や季節の移り変わり、1日の時間の流れを感じることが、生活の意欲を高めることにもつながっていくのです。

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寝たきり〜その3〜

座ることがリハビリテーションの第一歩です

 低下してしまったからだの機能を向上させたり、かたくなった関節をもう一度やわらかくしたり、といった運動をするには大変な労力が必要です。だからといって、「運動しなければ」という義務感にかられて、毎日ひたすら運動をおこなうのも考えものです。運動することは生活そのものではなく、生活の質を高めるための『道具』として生活の一部になるようにしましょう。運動という『道具』を上手に使って、からだの機能が改善され、家族がよりよいコミュニケーションを築くことができるのが理想です。『道具』をうまく使いこなすためには、専門的な知識が必要ですし、専門家に参加してもらうことも大切です。専門的な知識がないと、いくら運動をおこなっているつもりでも、間違った方法を続けて状態がさらに悪化してしまうことにもなりかねません。特にお年寄りはかぜや骨折で寝ていたことが原因で、そのまま寝たきりになってしまうことが多くあります。このような時には、医師の許可を得たら、できるだけ早く運動や座る生活をはじめることが大切です。リハビリテーションの第一歩は「座る」ことを目標にしましよう。「座る」ことは、からだを起こした基本姿勢です。からだを起こせばからだも気持ちもまっすぐになり、あらゆる刺激を受け入れる体勢が整います。横になってテレビを見ていると、いつのまにか眠ってしまった経験が誰にでもあるように、横になった状態は脳に出入りする刺激が少なくなってしまうのです。起きて座れば、あらゆる刺激を受け入れる体勢が整います。座ることは、まわりが広がることです。周囲が見えれば意欲も自然に高まってくるのです。

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老眼

老眼

 老眼とはいやな言葉ですが、謹もが遅かれ早かれ年をとれば老眼(老視)になります。その時期は、とても老人とは呼べない40歳代前半からなる人もいます。老眼自体は、目の老化現象の一種で病気とはいえないかもしれませんが、対処の仕方で生活の質が大きく変わってきます。たかが老眼くらいと軽くみないでください。

 中年(40歳以上)になって、新聞の文字が目から25センチ以上離さないと読みにくくなったら、老眼の始まりと考えたほうがいいでしょう。

 眼球の構造は、カメラにたとえられることがあります。すなわち、目に入る光の量を調節するしぼりが瞳孔(虹彩がのび縮みして大きさを調節する)、ピントを合わせる機構が毛様体、レンズが角膜と水晶体、そして、フィルムが網膜に相当します。近くを見るときは、毛様体のはたらきで水晶体が厚くなって屈折力を強め、網膜にはっきりした像を結びます。逆に、遠くを見るときは、水晶体は薄くなって屈折力を弱め、像を結びます。

 老眼(老視)は、老化現象のひとつとして、水晶体の弾力性が弱まり、近くを見るときに必要な調節ができなくなる状態です、そのため、少し距離を離さないと近くにある物が見えにくくなります。対策は、適正な凸レンズの眼鏡(老眼鏡)をかけることです。。

 まだ若いつもりで老眼を無視していますと、仕事の能率も上がりませんし、眼精疲労から頭が痛くなったりもします。新開の文字が見にくい、かすんで見えるなどということがあれば、早めに眼科で検査を受け、必要があれば老眼鏡を使用するようにしてください。

近視

 ふつうに遠くを見たときに、網膜より前に像を結ぶ状能心を近視といいます。近いところはよく見えるのに、遠くはぼんやりとして見えにくいのです。これは、多くの場合、眼軸が長いために起こります(単純近視)。

 単純近視の原因については、最近では、遺伝的な要因が強いと考えられています。眼軸の長さは、生物学的個体差によるという考え方です。近視の頻度は、人種や民族でかなり差があることは事実で、これが遺伝的要因を重視する考え方の根底になっています。以前、勉強のしすぎなどで起こる「仮性近視」という説もありましたが、現在では、この考え方をする眼科医は少なくなってきています。

遠視

 遠視は、遠くから入ってきた光が、ふつうに見たときでも、網膜より後ろで像を結ぶ状態です。遠視の原因は、近視とは逆で、眼軸が短いために起こる場合が大部分です。

 多くの人が誤解しているようですが、遠視の人は遠くがよく見えるというのは間違いで、遠いところも、近くもよく見えません。とくに、近いところを見るときは、屈折力を強くする努力が必要で、このため目が疲れます。子どもの遠視は、度が強くなると調節ができなくなり、視力の発達が遅れ、弱視になったり斜視になつたりすることがあります。子どもの遠視は発見しにくく、親やまわりの人が注意しなくてはなりません。近くで物を見る、目を細める、首をかしげる、というような状態があれば、一度、遠視を疑って眼科を受診すべきでしょう。

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禁煙のすすめ

まわりへの影響

 タバコの煙には二種類あり、ひとつは喫煙者が直接タバコから吸い込む主流煙、もうひとつはタバコの点火部から立ちのぼる副流煙です。この副流煙は主流煙よりも高濃度の有害物質が含まれ毒性が強いことがわかっています。まわりの人に影響を与えるのがこの副流煙なのです。

女性への影響

 女性の喫煙者は近年増加しています。そのため、女性の身体的なトラブルが多くみられます。血行不良による素肌の影響を筆頭に、生理不順、赤ちゃんへの影響等、良い事は何一つありません。

子どもへの影響

 未成年者の喫煙は法律で禁じられています。若いうちから喫煙を始めると、習慣性になりやすく、また早い時期からの喫煙により、肺がんの危険度は上昇します。好奇心からタバコに手を出す子どもには、本当に格好のいい大人はタバコを吸わないといった教育も大切です。

禁煙を継続するためのコツ

 なぜ自分は禁煙を始めるのかという目的あるいは理由を明確にしましょう。健康のため、周囲の人の迷惑になるため、お金がもったいないから等々、人それぞれ理由は様々ですが、目的や理由が明確でないと、吸いたくなった時に、つい吸ってしまいがちです。

 禁煙を始めたことを職場の同僚や家族に宣言しましょう。周囲の人からも協力が得られるとともに、タバコを吸いたくなっても自制心が働きます。

 仕事が一段落した時や、食後、ティータイムなどのホッとした時にタバコを吸いたくなる人は、体を動かしたり、お茶を飲んだり、アメを口にしたり、食後はすぐ歯磨きをしたり、気分をまぎらわす方法を自分で見つけましょう。

 イライラしてタバコを吸いたくなった時には、趣味のことなどできるだけ楽しいことを考えましょう。また、禁煙に成功した時のご褒美を自分で考えるのも楽しいもので、効果的です。

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