■多汗症治療ガイド>□治療編
● イオントフォレーシス

◆ イオントフォレーシスとは?

イオントフォレーシス(イオン浸透療法)は、多汗症の部位を水道水に浸し、それに弱い電流を通じて行ないます。
一種の対症療法であり、多汗症自体を治すわけではありません。継続的な治療が必要であり、治療を中止すれば、また汗が出てくるようになります。
治療を行える部位は、手のひら、足の裏、わきの下の3ヶ所です。
有効度の高い治療法で、特に、アルミニウム配合制汗剤では有効性の低い手のひら、足の裏の多汗症に適しているといえるでしょう。
通院治療も行えますが、イオントフォレーシス治療を行っている病医院は、あまり多くないことが予想されます。現在は、家庭用イオントフォレーシス機器の登場により、個人が比較的簡便に治療を行えるようになりました。
イオントフォレーシス機器の利用により、多くの方が汗の停止・減少という好結果を得ています
ただし、かゆみ、湿疹、皮むけなどの副作用が出る場合があり、時には治療を続けることが困難になる場合もあります。
また、有効性は高いとはいえ、残念ながら、すべての人に効果が出ているわけではありません。
決して安価な機器とはいえず(数万円)、アルミニウム配合制汗剤と同様に継続的な治療を行う必要がありますが、汗による支障の大きな方、汗を止めたいと強く思っている方は、試してみる価値のある治療法だと思います。

○ イオントフォレーシスの原理

日本の専門文献の中にはまだ、イオントフォレーシスの原理について不明な点があるとしたり、その効果を疑問視する記述も見られますが、すでにその原理については明らかになっているようです。
すなわち、「電気分解により陽極側に生じた水素イオンが汗腺分泌部のイオンチャンネルをブロックする。つまり、汗腺細胞の細胞膜のイオンの出入りを阻害し汗を生成させなくする」という原理なのだそうです。
また、この原理は塩化アルミニウム水溶液の場合も同様だということです。

原理と治療について、次のような説明を頂いています。

◆ イオントフォレーシス治療の実際

○ 病院での治療(通院治療)

イオントフォレーシス治療を行っている病医院は、日本ではあまり多くありません。
また、必ずしも適切な方法で行われて来なかった面もあるようです。そのため効果が不十分であったりしました。
そのようなこともあり、理論や効果に対する疑問があるために、イオントフォレーシスによる多汗症治療は普及しませんでした。

イオントフォレーシスは継続的な治療が必要です。効果が出るまでは集中して治療を行ない、効果が出てからも定期的な治療が必要です。そのため患者にとっても通院治療が負担となるという面があります。
いまは家庭で使えるイオントフォレーシス機器がありますので、個人で手軽に治療が行えるようになりました。

○ 家庭用イオントフォレーシス機器

家庭でも使用できるイオントフォレーシス機器には、ドライオニック(DRIONIC)、Dermadry(ダーマドライ)などがあります。

Dermadry(ダーマドライ)

ドライオニック(DRIONIC) The Fischer: Hands & Feet ANIDRONIC
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