12/20 19:21 毎: <元BC級戦犯>補償請求否定の高裁判決を支持−−最高裁
毎日新聞ニュース速報
太平洋戦争中に日本軍の捕虜収容所で監視員となり、捕虜を虐待したとして戦後に死刑や懲役刑を受けた韓国・朝鮮人の元BC級戦犯らが政府に補償などを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷は20日、補償請求を否定した東京高裁判決を支持し、元軍属側の上告を棄却した。小野幹雄裁判長は従来の判例を踏襲して「補償は国家財政、社会経済、損害の内容、程度などを元にした立法府の裁量的判断にゆだねられている」と述べた。朝鮮・韓国人の戦後補償訴訟で、最高裁判決は初めてで、元軍属側敗訴が確定した。
判決は原告が受けた処遇を「深刻かつ甚大な犠牲で我が国の敗戦に伴うもの」と認定し、「補償立法措置が講じられていないことに不満を抱く原告らの心情は理解し得ないものではない」と理解を示した。しかし「立法を待たずに国家補償を請求できる条理(法や道徳より広い正義・公正の原理)は存在せず、憲法から条理が導き出されるものでもない」と結論づけた。
原告の李鶴来(イハンネ)さん(74)=東京都保谷市=らは1942年、シンガポールなどの捕虜収容所で監視員を務め、連合国裁判で死刑判決などを受け、1人が銃殺刑となり、6人が服役後に釈放された。東京高裁判決(98年7月)は元軍属敗訴の東京地裁判決(96年9月)を支持したが「適切な立法措置を講じることが期待される」と国会に早期立法を促していた。
判決後会見した原告の李さんは「3度にわたる不当な判決で、強く抗議する」と述べ、今村嗣夫弁護団長は「『人権最後の砦』の最高裁はその使命を放棄した」と批判した。
[1999-12-20-19:21]
12/20 17:10 共: 元韓国人軍属ら敗訴確定 BC級戦犯訴訟で上告棄却
共同通信ニュース速報
第二次大戦中に日本軍属となり、BC級戦犯として処罰された韓国・朝鮮人と遺族計八人が、日本政府に総額千四百万円の補償などを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第一小法廷は二十日、請求を退けた一、二審判決を支持、原告側上告を棄却した。元軍属らの敗訴が確定した。判決理由で小野幹雄裁判長は、元軍属側の「適用すべき補償立法がないなら、条理(ものごとの当然の道理)によって補償すべきだ」との主張について「そうした条理はいまだ存在しない」と退けた。
しかし「犠牲の深刻さにかんがみると、補償の立法措置がないことに不満を抱く元軍属らの心情は理解できないものではない」とした。訴えていたのは、東京都保谷市の韓国人李鶴来さん(74)ら。「いや応なく日本軍に徴用された揚げ句、戦後は戦犯として長期間拘束され生活が困難な境遇に置かれたのに、日韓双方から何の補償も得られなかった」と提訴した。
一審東京地裁(一九九六年九月)、二審東京高裁(九八年七月)とも訴えを退けたが、高裁判決は「問題の早期解決のため適切な立法措置が期待される」と指摘していた。訴えによると、李さんらは大戦中、タイの泰緬(たいめん)鉄道建設現場などで連合軍捕虜の監視役として配置された。敗戦後、連合軍側の軍事裁判は、捕虜虐待などの理由で死刑や長期の懲役刑を宣告。原告のうち一人は銃殺、六人は海外で服役後、東京の巣鴨刑務所に移されたという。
[1999-12-20-17:10]