Black Holes with Scalar Hair in (2+1) dimensions


山口大理 出蔵嘉隆 坂本憲児 白石 清



ネ目次ヌ

1. Introduction

2. 回転していないBH

3. 回転しているBH

4. まとめ




日本物理学会第53回年会(東邦大学)1998年3月30日

§. Introduction

非自明な物質場の配位を含むBH
例:YMBHin(3+1)dimensions

一方,物質場がスカラーの場合,
NoGoTheorem
J.D.Bekenstein,PRD51(1995)R6608
ポテンシャル非負

真空の場合,(2+1)次元BH
もとより負の宇宙項を導入
NGTを忘れてよい!

では,どんなポテンシャルで,どんな解が?
YMBHin(3+1)dimensionsとの比較は?

3次元だと回転を与えるのが容易

Action:
1.jpg


Potential:
51.jpg

54.jpg


中心より十分遠方では,49.jpgに落ち着くとする。
すなわち,遠方でのeffective負の宇宙項のおおきさは

52.jpg である。


§2. 回転していないBH

軸対称性を仮定

metric:
279.jpg

scalar field:
77.jpg

Einstein方程式およびスカラー場の運動方程式より
78.jpg
79.jpg
80.jpg



81.jpgのとき,次のように変数をおく。

82.jpg
83.jpg
84.jpg

ただし, 85.jpg

このとき,方程式は次のようにかける。
86.jpg
87.jpg
88.jpg

ここで 278.jpg である。


ホライズンでの境界条件は
ホライズンでの92.jpgの値90.jpgを決めると,
96.jpg
257.jpg
また 258.jpg とする。


また,外側の境界を持つ。そこでは
259.jpg

260.jpgでは261.jpgとする。
effectiveな負の宇宙項の真空解とつなげると
267.jpg
268.jpg

ここで264.jpgは真空解での,
すなわち遠方からみた質量。


また,ホーキング温度 266.jpg は,ユークリッド化した時空でホライズンでコニカルシンギュラリティーを持たない条件から求まり,

265.jpg

である。

あともうひとつ,スカラー場が変化している領域の半径とホライズンの半径の比
269.jpg
が解を特徴づける量である。








§3. 回転しているBH

軸対称性を仮定

metric:
271.jpg

scalar field:
286.jpg
(軸対称な場合,中性スカラーは回転できない!)

Einstein方程式およびスカラー場の運動方程式より,前と同様に微分方程式を得る。

272.jpgについての式は,273.jpgを含まず,
すぐに積分できる。
275.jpg
ここで276.jpgは定数。




287.jpgのとき,前とおなじように変数をおく。

288.jpg
289.jpg
290.jpg
285.jpg

ただし, 291.jpg

このとき,方程式は次のようにかける。
306.jpg
292.jpg
293.jpg

ここで 305.jpg である。



ホライズンでの境界条件は
ホライズンでの295.jpgの値294.jpgを決めると,
280.jpg
296.jpg
また 297.jpg とする。


また,外側の境界を持つ。そこでは
298.jpg

299.jpgでは300.jpgとする。
effectiveな負の宇宙項の真空解とつなげると
303.jpg
281.jpg

ここで301.jpgは真空解での,
すなわち遠方からみた質量。


282.jpg
BHの角運動量は283.jpgである。

また,ホーキング温度 302.jpg は,ユークリッド化した時空でホライズンでコニカルシンギュラリティーを持たない条件から求まり,

284.jpg

である。

あともうひとつ,スカラー場が変化している領域の半径とホライズンの半径の比
304.jpg
が解を特徴づける量である。




§4.

ネまとめヌ

●今回のモデルでは,非常にシンプルなポテンシャルを考えたため,物理量間の関係が単純なものとなっている。
モφ2+φ3タイプのポテンシャル等の考察

●宇宙項の大きさに限界値があることがわかった。
モこの“臨界値”のふるまいを詳しく調べる。そのときの時空の構造,その意味?

●回転している場合,角運動量の最大値が存在し,真空の場合の質量・宇宙項・角運動量の関係と一致。
モそのとき,"extreme"なBH時空の構造,その物理?

●質量/角運動量のぬきとり・つけたしと熱力学,
およびsuperradiance等。

●一般の重力,物質の理論(モデル)との関連は


2.jpg
3.jpg
5.jpg

1.jpg

6.jpg

1.jpg